インタビュー企画第1弾~難民キャンプでボランティアとして活動するとは?~
前回
「難民キャンプでボランティアをするには?」
ということをお話ししました。
そこで今回は、実際にどんな人がボランティアをしているのかということを
お伝えしたいと思います😊
イギリスからボランティアにきている、
Bea Shrewsburyさんです👏👏
とっても優しいブリティッシュマダムです。
一緒に近くの世界遺産都市メテオラにもみんなでいってきました。
そのメテオラはこんな感じ。
ボランティアしているところから車で1時間というとこにあります。
そして本題ですが、
この3本立てでお届けしたいと思います。
- なぜ難民キャンプでボランティアをすることを決意?
- 難民キャンプでボランティアをしていて印象に残っていることは?
- ボランティア活動で成し遂げたいことは?
では、まず「1.なぜ難民キャンプでボランティアをすることを決意したのか?」という質問をぶつけてみました。
実はBeaさん、お母さまが第一次世界大戦期に
ドイツよりイングランドへ難民として祖国から逃れてきたそうです。
そのため、
今自分がイングランドで平和に暮らせているのは、
当時のイングランドがBeaさんのお母さまを受け入れ、
多くの支援をしてくれたからだと
強く感じているそうです。
だから、
いま自分がギリシャ難民キャンプへきているのは、
その恩返しなんだそう。
そしてなによりBeaさんの活動をよろこんでいたのは、
お母さまだったそうです。
Beaさんは、
母親が弱りゆく中、ボランティアにいくのをためらっていたそうですが、
お母さんが、
「私のことはいいから、難民の方々を助けてきてあげて。それが私の喜びだから」
といい、ボランティアに行ったそうです。
お母さまの最期を看取れなかったそうですが、
それでもそれはお母さまの喜びであり、
いまも活動の原動力になっているのだそう。
このお話をお聞きしたとき、
ほんとに感動しました😢
Beaさんのように、難民の子供たちが、すくすくと育ち、
その恩返しとしてなにか社会に貢献する喜びを感じられるぐらいになるといいなとほんとに思います。
では次に、「難民キャンプでボランティアをしていて印象に残っていることは?」
という質問をぶつけてみました。
それは、シリアからの難民の方々に、
自分の得意なことをできるように、環境を整え、
自由にしたいことをできるようにしてあげたとき、
彼の表情がそっくり変わったことだそうです。
難民の方々の中には、家族をなくし、
鬱など精神疾患に苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。
彼もその一人だったそうです。
しかし、彼に料理、人にができるような環境を整え、
そしてそれを売れるように、
原価や利益の仕組みを伝え、仕入れなどを一緒にしたそうです。
Beaさんはいいます。
難民の方々の多くは、他国からの受け入れの許可が下りるか、
本国に送還しないかおびえているといいます。
僕もボランティアをしながらたくさんの方々とお話して皆さんまずこのことからお話されます。
そこで、少しでもそんな辛い時期に、
自分のいまの生きがいをみつけることは大事だといいます。
そして最後の質問は、「ボランティア活動で成し遂げたいことは?」です。
一つは先ほどおっしゃてたような、
自身の好きなこと、得意なことでそれぞれが小さなビジネスを難民キャンプのなかでできるような仕組みづくりを行っていきたいといいます。
難民の方々のなかには手先が器用で、
服をつくることができる方がいらっしゃたり、
レストランででてくるレベルのおいしいごはんをつくれる人がいたり、
自転車修理など修理が得意な人。
ほんとに多種多様な方がすごしていらっしゃいます。
受け入れが進むまでの長く険しい道のりのなかでも、
一人一人が輝いていけるようにと考えていらっしゃるそうです。
そしていま考えていらっしゃる最大の目標が、
ギリシャから国境を越え、およそ300km歩く
チャリティー活動をするのが目標だそうです。
これについて僕も詳しく知らなかったのですが、
自身が目標をたてそれに賛同応援してくれる人をかきあつめ、集まった資金を、
自身が寄付したい団体に寄付するという仕組みだそうです。
インタビューを通じて、
Beaさんの心から難民の方々の少しでも力になりたい
という気持ちが伝わってきました。
そしてそれがいまのBeaさんの喜びにつながっているのだなと思いました。
快くインタビューのお願いを引き受けていただき、
ほんとにありがとうございました。