難民問題を身近なものに。

ギリシャの難民キャンプでボランティアをしています。募金活動をしており、みなさんと一緒に難民問題を考えていきたいと思っています。

難民は「難民」ではない。一人一人を大切に。

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RefugeeSupportEurope

ブログ上、みなさんにお伝えするために、

「難民」という言葉をつかってきました。

 

ずっと違和感を感じながらも

使いたくないなと思いながらもつかってきました。

 

しかし、僕たち、RefugeeSupportEuropeではボランティアをしている中で、

決してRefugee(難民)という言葉は使いません。

(団体名から使っているじゃないかっ!っていうツッコミはしたくなるとこですが、ご容赦ください笑)

 

初日、あるボランティアが、僕たちの仕事の一つである、

食料の支給の仕方を教えてくれたとき、彼女は一度たりとも、

Refugee(難民)ということばを使っていませんでした。

その代わりにみな

”People in the camp”

といいます。

 

つまり人々なんです。

 

毎日、私たちと同じように、買い物をし、

食事をつくり、食べる。学校にも行く。

 

これまでの人生やこれからの人生が、苦難で満ちたものだとしても

人の人生、生き方、十人十色であるように、

彼らもその中の一色なのです。

 

どうしてもニュースをみていても、

統計的データ、例えば、

ギリシャへのトルコからの難民、O年でO倍」といった見出しがあったり、

政治的な話に終始し、

具体的にどうこれからの難民の方々の生活に

影響を及ぼすのかまでコメントされていなかったり。

 

宗教の違いなどから社会不安の助長になりうる可能性もあるし、

”難民”はもしかすると、危険な存在になるのかもしれない。

しかし、

多くの方々は、

仕事を欲しており、家族を養うためのお金を手に入れ、

平和に暮らすことを望んでいる。

 

難民の方々のなかには、

昔、ビジネスで中国やアジアにきたことがあるであったり、

大学を卒業し、きちんとした生活をしていたという人もいる。

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アジアでもビジネスで行ったことのあるというナイジェリア出身の方々

 

まさに十人十色。

どこかでポピュリズムと難民問題のことを触れたいなと思うけど、

実はこういう「難民」という言葉ひとつで片付け、

自分と距離をおき、

難民の方々に対してあやまった憎悪や反発を

生んでいるのではないかと思う。

 

残念なことは、

日本は今まで移民、難民を受け入れたことがないがゆえに、

受け入れたい際にどのようなことが起こるのか、

イメージが付きにくいことだ。

逆説的だけど、「難民」という言葉を使い、排除しようとしている人の気持ちを

理解することも難しい。

 

それはさておき、

この記事でなにが伝えたかったというと、

 

なにか「難民」という言葉を使うことで、

自分たちが強者、彼らが弱者といったように、

あやまって勝手にカテゴライズしていないか、

気づかぬうちに距離が生まれ憎悪が生まれていないか

ということです。

 

だからこそ、難民キャンプへのボランティアにもっと多くの人が、

参加してほしいと思うし、参加すれば自分のなかで、

「あのOOが困っているから自分のできることをしたい」

というのも生まれ、支援の輪も少しずつ広がるのではないかなと思います。

 

ということで、

どうやって難民キャンプのボランティアに僕が参加したのかについて

お話したいと思います!

 

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寄付に関しては以下のリンクからできます。
https://www.facebook.com/donate/1916626991783018/?fundraiser_source=external_url

少しでも難民の方々への理解が増え、
なにか役にたてればと思う人が増えれば、うれしいです。
ご協力よろしくお願いいたします。